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2025年05月13日
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記憶という鎖
2012年05月25日
幸せだった
初めて手に入れた幸せだった
ただ自分の体を抱き寄せてくれる
暖かな人の手があることが
幸せだった
なのに
何故全て消えてしまったのだろう
ただそばにいること
それだけが幸せだったというのに
「どうして……」
涙を零す彼女に対して
自分は何ができると言うだろう
震えている彼女に対して
自分は何ができると言うだろう
「お兄ちゃん」
この手で
「お兄ちゃん」
彼女を包んで
「お兄ちゃん」
彼女を守れるのなら
「――忘れるんだ」
全てを偽っても、
全てを裏切っても、
何でも、いいんだ。
初めて手に入れた幸せだった
ただ自分の体を抱き寄せてくれる
暖かな人の手があることが
幸せだった
なのに
何故全て消えてしまったのだろう
ただそばにいること
それだけが幸せだったというのに
「どうして……」
涙を零す彼女に対して
自分は何ができると言うだろう
震えている彼女に対して
自分は何ができると言うだろう
「お兄ちゃん」
この手で
「お兄ちゃん」
彼女を包んで
「お兄ちゃん」
彼女を守れるのなら
「――忘れるんだ」
全てを偽っても、
全てを裏切っても、
何でも、いいんだ。
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