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2024年05月05日
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笑う男

2013年03月09日
ごめん、ほもです。
唐突にむらっと来てduryです。一番書きやすいのではないかと怖い。
生ぬるいえろ注意?


 べつにこの行為に意味があるとは思っていなかった。
「……バカじゃねえの、お前」
 尤もな発言だった。それでも、こうやって、同じことを繰り返している。そんな自分の不毛さにすら、気付いていたのに。
「別にいいだろ」
 現実逃避の言葉に、あからさまに不快を表す。その顔が、嫌いじゃなかった。首筋に顔を近づけて、囁く。
「お前も、好きなんだろ」
 びくり、と震える身体が、可笑しい。愉快だ、と自分の中で誰かが笑う。
「お前、反応よすぎなんだよ」
「……悪かったな」
「悪くねえよ」
 首筋に舌を当てると、また、震える。本当に、笑える。
「別に、いいだろ」
 それは俺の言葉か、相手の言葉か。どちらでもいい。もう、考えることすら、面倒だ。
 顔を上げれば、露骨に顔を逸らされる。頬どころか耳まで赤いことに気付いて、つい、噴き出す。
「……何だよ」
「本当にお前可愛いな」
「嬉しくねえ」
「別に喜ばせるつもりもねえよ」
 手を伸ばして、頬に触れる。自分の手が異様に冷たいのか、相手の手が異様に熱いのか、両者なのか。
「……本当にお前はバカだよ」
 そんなこと、お前に言われなくても知っている。
「何考えて、こんなことしてるんだよ」
 そんなこと、俺がわかるはずないだろう。

 ただ、求めているだけだ。ただ、飢えているだけだ。ただ、埋めたいだけだ。

「何になるんだろうな」
 笑っている。
 自分の中で、誰かが、
 笑っている。












***
ヤマオチイミなし。それがほもってやつだろう?!(逆切れ)
……おい、本編書けよ(白目)
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