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2025年05月14日
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あの日、あの時
2010年03月09日
「……君は」
その時、初めて彼女を見た。彼女は長い黒の髪と茶色の瞳を持っていた。
彼女は睨むように、彼の姿を見ている。
「……誰」
「僕は、×××。君は?」
「×××」
名前を言い終えると、彼女は興味をなくしたかのように彼から視線を逸らした。そんな彼女の横顔を見て、彼は尋ねた。
「どうして、君はここにいるの?」
「何で教えなくちゃいけないの」
答えたくない、と言うように彼女は言い放った。しかし、彼は口を閉ざさない。
「君、先生の関係者?」
「……」
「もしかして、研究のお手伝いをしているの?」
「……」
「君もあの――」
「やめて!」
彼女が叫んだ。彼は驚いたように瞬きをして、それから、微笑んだ。
「ごめんね」
「……」
「でも、どうしてここにいるの? ここは、先生の研究室だよ」
「……捨てられたのよ」
憎々しげに、彼女は言う。
とあるキャラととあるキャラの密かなる初対面の話。
彼女が捨てられた経緯とか、ごたごたしてるけど、まあそれはまた。
ネタバレ語るのって楽しいよね^^^^
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