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2025年05月14日
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黒と黒の衝突

2009年08月15日
 誰もいない。そう、誰もいないのに声は聞こえる。
 背中がぞくりとする。こんな時に限ってどうしてあいつはいないんだ。ちょっと泣きそう。
「タスケテ」
 それは俺に言われても。何より、それはどうしようもできないことだ。
「お前、もう死んでるんだぞ……」
 俺が告げると、半透明のそいつは悲しそうな顔をした。泣きそうなのは俺じゃなく、そいつだった。
「…………」
 ふらふらとそいつは酔っ払いのように歩き始め、俺から離れていった。良かった、と思ったのもつかの間、そいつは後ろにいたどこかの学生に近づいた。
 その男子学生は当たり前だけれど、そいつの存在には気づいていない。ぼんやりと振り向いた俺を見ていた。多分、その男子学生は突然振り向いた俺を見て怪しんでいるんだろう。
 そのとき、そいつは小さく学生に向かって口を開いた。
「オマエの、チカラ」
 背中がぞくりとした。やめろ、と言いたかったのに体も動かないし声も出なかった。そいつはただ死んだだけの存在じゃない、
「……PoP」
 そいつは男子学生に触れようとしたが、それはできなかった。
「時間だ」
 男子学生の隣にアーディスがいつの間にか立っていた。銀色の柔らかな光が一瞬輝き、PoPは送られた。
「アーディ、」
「またお前か」
 俺が声をかけようとしたと同時に、男子学生が声を上げた。それは俺に向けたものではなく、確実にアーディスに向けたものだった。
「何がだ」
「何が、って……いまさっきの」
「PoPのことか」
「そうそれ」
「私はPoPを送るモノだ。それに」
「それに?」
「お前は力を持ちすぎだ」
 あれ、なんだこれ。
 アーディスが、こんな風に話すなんて。なんか、変な感じがする。
「……あ、でぃす」
 何だ、これ?









若干嫉妬してる広塚の図(笑)
とりあえず広塚はなんか嫉妬してるのに気づいていないです。なんかもやもやしてる感じ。理想の関係図は
望田→広塚→アーディス→月読 です。たまらない!

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