[PR]
2025年05月15日
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
オカ研のクリスマス
2009年12月24日
「クリスマスイブに鍋って……」
ぐつぐつと煮える鍋を目の前に、光貴はぽつりと呟いた。
「なーに、しゅげっちゃん? 鍋の何に文句があるのよ?」
そんな光貴の呟きに鍋の向こうの里佳がむすっとしたような顔で、光貴に言う。
「いや、鍋には文句ないけどさ、高校生がクリスマスイブに鍋ってどうよ」
「じゃあしゅげっちゃんの分は抜きね!」
「あー、それはやめて? 月読の鍋は食いたい」
「何だそれ……」
鍋を作った張本人、夜維斗はどうでもよさそうな表情で目の前の鍋をつつこうとしていた。
「あー! 夜維斗ずるい!! 鍋奉行はあたしよ!」
「え、里佳が鍋奉行とか、俺たち食えねえじゃん」
「しゅげっちゃん、何か言った?」
「鍋奉行って言うか、鍋支配者じゃねえか」
夜維斗の言葉に光貴がうんうんと頷くと里佳が不適な笑みを浮かべて鍋に箸を向けた。
「なら鍋支配者でも何でもいいわ! とりあえず、お肉はあたしのものよ!」
「あっ、ずりい! 俺が買い出し行ったのに!」
「作ったのは俺だから、先に選んでもいいだろ」
そう言って夜維斗が箸をのばし、煮えたぎる肉を取ろうとしたが、それは里佳の箸によって遮られた。
「あ?」
「だーかーら、あたしが鍋奉行! 最初は白菜に決まってるでしょ!」
「と言いつつ、隙有り!」
夜維斗と里佳がそうこうしている間に光貴が箸を肉に伸ばし、一口頬ばった。
「ああああ!!」
「朱月、お前……」
「んー、月読の味付け最高」
「ずるい! あたしを差し置いて食べるなんて!」
「油断大敵、ってね」
「まあそうだな」
と言って、夜維斗も肉を頬張る。それをみて里佳は呆然としたが、慌てて鍋の中の肉を器に移した。
「あとで二人とも、どうなるかわかってんでしょうね?」
「だって月読。超怖くね?」
「でも朱月、あとでお前は一発殴る」
「ひど?!」
「俺より先に俺の鍋を食った罰だ」
「夜維斗のパンチはあたしのより重いわよー?」
「いや、もう十分知ってます……」
そんな会話をしながら、オカルト研究会のメンバーはクリスマスイブを過ごすのだった。
高校生で鍋ってどうよ。
クリスマスはやっぱり昨年の朱月→里佳のクリスマスを越えられません。自分で自分のハードル上げてるよ\(^o^)/
でもオカ研ならこんなクリスマスだと思われます。もちろん月読の家で(笑)
ぐつぐつと煮える鍋を目の前に、光貴はぽつりと呟いた。
「なーに、しゅげっちゃん? 鍋の何に文句があるのよ?」
そんな光貴の呟きに鍋の向こうの里佳がむすっとしたような顔で、光貴に言う。
「いや、鍋には文句ないけどさ、高校生がクリスマスイブに鍋ってどうよ」
「じゃあしゅげっちゃんの分は抜きね!」
「あー、それはやめて? 月読の鍋は食いたい」
「何だそれ……」
鍋を作った張本人、夜維斗はどうでもよさそうな表情で目の前の鍋をつつこうとしていた。
「あー! 夜維斗ずるい!! 鍋奉行はあたしよ!」
「え、里佳が鍋奉行とか、俺たち食えねえじゃん」
「しゅげっちゃん、何か言った?」
「鍋奉行って言うか、鍋支配者じゃねえか」
夜維斗の言葉に光貴がうんうんと頷くと里佳が不適な笑みを浮かべて鍋に箸を向けた。
「なら鍋支配者でも何でもいいわ! とりあえず、お肉はあたしのものよ!」
「あっ、ずりい! 俺が買い出し行ったのに!」
「作ったのは俺だから、先に選んでもいいだろ」
そう言って夜維斗が箸をのばし、煮えたぎる肉を取ろうとしたが、それは里佳の箸によって遮られた。
「あ?」
「だーかーら、あたしが鍋奉行! 最初は白菜に決まってるでしょ!」
「と言いつつ、隙有り!」
夜維斗と里佳がそうこうしている間に光貴が箸を肉に伸ばし、一口頬ばった。
「ああああ!!」
「朱月、お前……」
「んー、月読の味付け最高」
「ずるい! あたしを差し置いて食べるなんて!」
「油断大敵、ってね」
「まあそうだな」
と言って、夜維斗も肉を頬張る。それをみて里佳は呆然としたが、慌てて鍋の中の肉を器に移した。
「あとで二人とも、どうなるかわかってんでしょうね?」
「だって月読。超怖くね?」
「でも朱月、あとでお前は一発殴る」
「ひど?!」
「俺より先に俺の鍋を食った罰だ」
「夜維斗のパンチはあたしのより重いわよー?」
「いや、もう十分知ってます……」
そんな会話をしながら、オカルト研究会のメンバーはクリスマスイブを過ごすのだった。
高校生で鍋ってどうよ。
クリスマスはやっぱり昨年の朱月→里佳のクリスマスを越えられません。自分で自分のハードル上げてるよ\(^o^)/
でもオカ研ならこんなクリスマスだと思われます。もちろん月読の家で(笑)
PR
Comment